《注意》屋根の不具合を指摘してくる悪徳業者が増えています
お知らせ
2022.08.19
突然訪ねてきた知らない業者から、屋根の釘が出ている、腐ると危ない、などと言われても決してその場で屋根には登らせないでください。
最近、そのような業者が多数報告されています。
屋根に登られて、必要のない工事を契約し、雑な工事をされて高額な工事代金を請求されてしまったケースもあります。
騙されないためにも、最低限、下記のことはチェックしましょう。
《名刺をもらう》
→社名と連絡先の確認のため、名刺をもらってください。無い、と言われた場合も社名と連絡先(電話番号と住所)、担当者名をメモしましょう。
《ネットで確認する》
→もらった名刺や、メモした情報は必ずネットで検索して、確認しましょう。
①社名をネット検索して実在する会社か確認する。
②住所をグーグルマップで検索して、実際の事務所の外観を写真で確認する。店舗を持たず、マンションやアパートの一室と思われる場合、疑わしいです。
③ホームページをチェックする。他の塗装業者のHPと比べて施工事例やお客様の声が少なかったり、スタッフ紹介がなかったりと、情報量の少ない簡易的なHPであれば疑わしいです。
また、スタッフ紹介のページに訪ねてきた担当者がいるかもチェックしましょう。(実際に当店の名を語り、屋根に登ろうとした業者も報告されています)
突然訪ねてきた業者に「屋根が壊れている」「瓦が割れている」と言われたので見て欲しい、との問い合わせが大変増えています。このような業者と実際に契約までしてしまい、後に不安になって当社に問い合わせたところ、工事金額が通常ではありえないもので、クーリングオフに手こずった、といったケースもございます。
コロナ禍で在宅ワークが進み、家に家主がいることを見越して、こういった訪問販売業者が増えているようです。
下記は実際に未然に防げた例、トラブルになってしまった例です。
未然に防げた事例
《事例 その1》
近くで工事をしているという業者が訪ねてきて、自宅の屋根が割れていると言われた。無料で点検するとのことだったが、当店の定期点検を終えたばかりだったので不審に思い、当店に連絡。屋根をくまなく点検した結果、屋根が割れている箇所はありませんでした。
《事例 その2》
突然訪ねてきた業者に、屋根が壊れている、このままでは雨漏りして大変なことになると言われた。心配なので、一度屋根を見て欲しい、と当店に連絡。近く定期点検の予定があるお宅だったので、定期点検時に屋根を確認したところ、どこにも異常はありませんでした。
実際に被害にあってしまった屋根
屋根の破損を突然訪ねてきた業者に指摘され、契約。施工不良の雑な工事をされ、塗装込みで200万円を請求されてしまったトラブル。
《詳しい経緯》
実家の両親が「屋根が壊れていますよ、直したほうがいいですよ」と突然訪ねてきた業者に言われ、親切そうであったため、見積もりをお願いし、そのまま契約。
工事もしてしまった。しかしその話を聞いた娘様が(当社のお客様)が、不安に思い、両親の家がどうなっているか見てもらえないか、と当社に相談されました。
すぐにお客様のご両親宅の屋根を調べてみたところ、屋根に補修の跡はあったものの、非常に雑で、工事とも言えないような処理をしてあったのみ。塗装込みで200万円と、金額に見合わない施工状況でした。
写真①〜④、屋根瓦をシーリング材で補修した跡。
瓦と瓦をシーリング材で付けるラバーロック工法をしていますが、この工法は特別な技術が必要なく、誰でも施工可能なことから悪質な飛び込み業者がよく使う工法
です。
実際は瓦にシーリング材が付くだけで、補強や雨漏り防止などに効果はなく、意味のない施工です。
通常、屋根瓦は15年〜20年で棟の積み直しが必要なので、このようにシーリング材を瓦に付けられてしまうと、いざ積み直しが必要となった時に、なかなか剥がれず、その分費用がかかり、結果、割高となってしまいます。
塗装完了後にも関わらず、写真⑤→雨樋が土やゴミで詰まった状態。通常、塗装前に高圧洗浄をかけるので、このような状態はありえません。
鼻隠しの部分がめくれた状態のまま放置されていました。
このような不良施工とも言える工事で、200万円を請求されてしまいました。
訪問販売業者のすべてが悪徳業者というわけではありませんが、「屋根が壊れている」「屋根瓦が割れている」「屋根が剥がれている」といった内容の場合、新手の飛び込み営業・訪問販売の点検商法であることが多いです。
見えない屋根の上で彼らが何をするか、下からは見えません。このような「親切詐欺業者」に実際に屋根に上らせるのは絶対に止めましょう。
こんな切り出し方をしてくる業者がいます。しかし、たまたま通りがかって屋根の細かいところまで見える人はほとんどいません。突然訪問してきて、「たまたま見えたので」という理由だけで点検を促す業者は注意が必要です。
訪問業者への対応と対策
突然訪ねてきた業者に屋根の破損などを指摘された、などの場合、決して屋根の上に登らせないようにしてください。
弊社のお客様で、訪ねてきた業者に屋根の不具合を指摘され、無料で点検すると言ってきたので屋根に登って点検してもらったところ、屋根瓦を割られてしまった、との被害報告もありました。
そのような訪問業者がよく使う手口として
●近所で工事をしていて見えた、と言ってくる。
●偶然通りかかって、屋根の不具合が見えた、と言ってくる。
●その場で、すぐに見てあげます、と言ってくる。
●無料で見ます、と言ってくる。
などがあります。
本当に近所で塗装工事をしているのか、また、工事をしている業者とは違う業者が訪ねてきてはいないか、偶然通りかかって、自分では見えない屋根の不具合がその業者にどのように確認できたのか、などは必ず確認してください。
突然業者が訪ねてきた場合、一度その業者には引き取ってもらい、不安であれば以前塗装工事をしてもらった会社など信頼できる業者に連絡し、点検してもらうようにしましょう。
トラブルになっている業者の8割が訪問販売業者で、相談者の51%が70歳以上で高齢者が多いそうです。
「お宅の屋根、破損していますよ」などと突然やってきて、訪問販売の手口で生活者に近づき、「修理するのに火災保険が使えるので負担はありません」といった文句で生活者の資金のハードルを下げるような話をされた、という相談もございます。
屋根は自分ではよく見えません。そのため、屋根に不具合があると言われると不安になってしまいます。その家に住む人の不安を突いて、点検や見積り、そして受注に繋げようとするトークです。
また、実際に屋根に登られて屋根を壊された場合や、
契約してしまった後、施工されてしまった後で、騙されたと気がついた場合は、消費者センターなどに相談しましょう。
松戸市 消費生活センター:千葉県松戸市小根本7−8 京葉ガス tel.047-365-6565
千葉県 消費者センター:千葉県船橋市高瀬町66−18 千葉県消費者センター tel.047-434-0999
※当社でも屋根の検査を無料で承ります。
突然やってきた業者に「お宅の屋根が…」と持ちかけられ、不安に感じることがございましたらご相談ください。
ドローン撮影も可。ドローン使用の場合、空撮し、その場で確認もできるので安心です。(エリアにより、ドローン飛行申請がおりない場合もございます。ご了承ください。)
※当社で無料で屋根の検査を承ります。ドローンの使用もできます。
※問い合わせフォームからも相談できます。